うつというのは自分では気付きにくいものと言われていますが、実はうつになる一歩手前のところなら気付きやすかったりするんですよ。
その時点で対処すれば速やかな回復が期待できるだけじゃなく、繰り返しも防げるんで、ぜひそこで気付いて対処しよう!
という、精神科医でもなんでもないただの現場担当婆の話ですので、気軽に聞いてちょうだいませ。
プレうつ -外で仕事をする女性の場合-
仕事に出ている人は毎日いろんな人と渋々絡むじゃないですか。
まぁこれが仕事をしてるっちゅうもんやと思えばいいんだけど、そう思えない時もあるわけで、それがプレうつを見抜くヒントになったりもするんです。
1. 人といる時に気付くサイン
- 人の言葉にカチンとくることが増えた
- 咳ばらいにイラっとくる
- 咀嚼音が気になる
- 話している相手の服の色がやたらと目に痛い
- 同僚との雑談中、反応に困ることが増えた
あー わかる!!! っていま心の中で叫びませんでした?笑
いやわたしもね、思い当たる節がふたつほどあるんですよ。
特に最後の項目、友達の話を聞いている際にいつもならたいして面白くなくても笑うポイントを察してそれなりの反応はするんです。
なぜにそれなり?
だって甘やかすとそのレベルでいいと思ってしまうから。 笑いに厳しい大阪人w
けど最近、相手が笑って欲しいのか、アドバイス求めてるのか、ただ聞き流して欲しいのかわからない時があるんですよ。
そういう時は、まず共感して見せ、相手の反応を見て、そこから判断するという二段構えを取ってるんです。
これは仕事でよく使う手なんですが、プライベートでもこれをするのってめっちゃストレスなんですよねぇ
人と一緒にいる時ではなく、一人の時に気付くポイントもいくつかあります。
2. ピンの時に気付くサイン
- 職場の匂いが鼻につく
- 機械音が耳につく
- じっと座っていられなくてモゾモゾしてしまう
- 目で把握できる文字量が減った
- pcやスマホの画面で酔う
これも思い当たる節のある人がたくさんいるのではないでしょうか。
最後の画面酔いですが、これはいわゆる<VR酔い>とは原因が少し違ってて、単に三半規管の働きが低下しているんですね。
目から入ってくる画面の光を脳が拒否ってる場合もあります。
とまぁ、外で仕事をする女性のプレうつ症状は挙げ出したらきりがないほどたくさんあるんですが、主戦場が『家』という主婦の場合、絡みのあるレギュラーメンバーは家族でしょ?
逃れられない責任、あってあたり前の空気、諦めの境地などが妨げとなって気付きにくくなるんですよね。
たとえば旦那のものの言い方にカチンとくることが増えたとしても、自分のほうのメンタル不調を疑う人などいないと思うんですw
じゃあどこにサインが出て来るねん?って話ですわ。
プレうつ -家で仕事をする女性の場合-
やっぱりね、ヒントは家事の中にあるんです。
しかも特別な仕事ではなく、いつもの何気ない仕事の中にあるんですよ。
1. 家事の中で気付くサイン
- 洗濯物を干す際、やけに眩しい
- 料理の味がなかなか決まらない
- 家族から急に薄味になったと言われる
- スーパーの特売に興味をそそられなくなった
- 代金を現金で支払う際、どの硬貨を何枚出してどう組み合わせればいいかわからずあたふたする。
最初のみっつは地味に厄介、残りふたつはけっこう深刻なんですよ。
いつだったかわたしも最後の項目のを喰らったことがありまして、年が年だけに”若年性認知症”という単語が頭をよぎりましたよ。 若年か?w
次は家事以外の時間に起こる、自分の中の変化を見ていきましょう。
2. 自分時間の中で気付くサイン
- お風呂がめんどくさい
- お化粧がめんどくさい
- 鏡をあんまり見なくなった
- 美容院に予約を入れるのがめっちゃストレス&行くのもストレス
- 手が空いた時、やりたいことが特にない
- 半年後のことなど考えられない
家の中は職場と違って人の目がないため、集中力を欠いているサインはあまり現れません。
代わりに、めんどくさい系が顕著になってきます。
必要最小限のこと以外はしたくないという意識が前面に出てくるんですね。
しかし、これが何かのサインだと、一体どこの主婦が気付くでしょうか?
『家事、育児、介護がたいへんなのに、それ以外のことはやりたくないのが当たり前じゃない?』
と、一瞬で正当化されてしまいます。
というので、主婦の場合は気づいた時にはどっぷり[うつ]、、、というケースが多いんですよねぇ
対処法はみんな大嫌いなアレです笑
さて、女性のプレうつあるあるサインを主戦場の場所(家の外or家の中)で分けて見ていきましたが、対処法は基本どちらも同じなんです。
結論からいうと、『運動』、これに限る。
今、落胆した方、いっぱいいたんじゃないでしょうか?
体を休めるとか手抜きのススメとか、その類の甘い言葉が来ると期待していたみなさん、お疲れ様ですwww
いや、それが脳にとってプレうつ状態に取って変わるほどの刺激的なものならベストな対処となりますよ。
が、そんな一過性なもので脳がうつ状態を手放すわけがないんです。
せいぜい家族や職場へのアピールどまりですわ
もちろん、弱り目に祟り目とならないよう、運動療法と並行して免疫もあげとこう、って意味での休息はめっちゃ大事。
どんどんすべきです。
しかし、メンタル不調ってのはつまるところ脳の不調、体を休めれば回復するというものではないんですよ。
ってことで、次はその理由です。
脳に何が起こってる?
脳というものは新しい状況(わたしはこれを客と呼んでいる)が大好き。
たとえ心の不調が引き起こした状況であったとしても、その状況<新客>を大歓迎して常連さんにしようとするんです。
ちょっと良くなってきてその客が気配を潜めると、必死になって連れ戻しにかかる=その状況を定常化しようとするんですよ。
そんな時にへたに体を休めて不調に身を委ねてしまうと、脳が待ってましたとばかりに客をもてなし、店に囲い込むという。 怖い店や…
そうさせないためには、脳に新たな客<刺激>を連れてきてやればいいんですよ。
そしてひとつ前の客(プレうつ)の存在を忘れていただくことです。
新客として最適なのはへたな休息より運動です。
うまい休息はもちろん効果的ですが、訓練して意識をコントロールできるほどにならないと難しいため、薬に頼るのが一般的です。
そして今話しているのはうつ病になってからのことではなく、その前段階のプレうつです。
よって薬の選択肢はないんですよ、運動嫌いのみなさんw
どんな運動をすればいい?
化粧するのもめんどくさいのに運動せえって無茶言うな
って声が聞こえてきそうですが、そんなにハードなことはしなくていいんです。
視覚刺激を伴う運動、たとえばウォーキングとか自転車漕ぎとか、ほんの20分、その程度でいいんです。
とにかく口を開けてゼイハァする程度の有酸素運動であれば、買い物を兼ねた”ついで運動”でもOKなんですよ。
若干であっても体に負荷をかけてやると、脳はそれを緊急事態(新客)と捉え、
心拍数を上げて酸素を多く取り込み、血流を活発にします。 ←喜びの舞?
その際、左右に流れていく景色を顔を上げてしっかり見てやると、脳はもっと喜びます。
目には単にたくさんの景色が映っているという感じですが、脳には<千客万来>状態なんです。 どんだけ客が好きなんや・・・
でもって毎日する必要はないんです。
脳がそれを「プレうつを凌ぐほどの刺激」と認識しさえすれば、運動していない時でも恋しがって記憶を呼び戻そうとしてくれるんで、運動は週に1、2回でも効果があるんですよ。
どうです?みなさん、安心してくれました?w
わたしは出張時などの全く運動できない時は、横になって目を瞑って腹式呼吸しながら流れていく景色を再現してやるんです。
それだけでけっこうな効果が得られるんですよ。
もちろん意識コントロールは習得済ですが、そのくらいイージーなのでご安心をってことです
サインを見逃した時のために今からやっておけること。
今回は、『うつの前段階で現れる小さなサインを見逃さず対処していこう!』という話でした。
サインを見つけたらすぐ試したいのが、軽い有酸素運動。
これはプレうつの今だからこそできる、めんどくさいけどお手軽な対処法です。
まだ外に出て運動できるほどのメンタルパワーが残っているうちに、騙されたと思ってやってみてください。
がしかし、眠れない、食欲が落ちた、喉に違和感がある、声がかすれる
そういった症状もプラスアルファで出ている時は病院へ!
わたしもね、このあたりまで来ることが年に2回は絶対あるんです。
前述したように意識コントロールを心得ているんで自分で治せますが、もっと早くに気付かなかったことを毎度後悔するんですよ。
つまり、気を付けていてもサインはやっぱり見逃すもの。
プレうつをうっかりスルーしてしまった時のためにも、日頃から軽い運動を習慣づけておきたいものですね
コメント