青だけじゃない！多彩な色を放つサファイアの魅力💎

受け入れ、混じり合い、唯一無二の色を放つ石

2年かかったそのわけは

御社のブログからサファイアの本当の魅力を発信してください！


そう言われて二つ返事で仕入れてきたのは一昨年の5月。
なのにどうして今なんだ？

リング・ペンダント合わせて5種14アイテム。
色は4パターンに大別できるものの、形がクリソツな個（娘？）がけっこうあるとくれば、うちのヘボカメラは早々に白旗を揚げて全ヤル気を捨てるという。


見てくださいこれ

どれがどれなのか個体の識別が全くできない。
見た瞬間、布団かぶって寝てこましたろかと思いましたよ。


そんな理由で目を逸らすこと丸2年、天然石だから置いておいても劣化の心配はないものの、在庫ボックスを開ける度に無言の圧というか、静かに何かを放ってくるんです。
わたしたちこのままここにいてもいいのかしら？いえ、いいんなら全然いいんですよ、ただ言ってみただけ、うふ♡　みたいな？
けっして怒りではないところがまた怖い

いや文句あるならカメラに言うてくれ全部あいつが悪いんじゃって話なんですよ。
わたし1ミリも悪くない自信ある。
が、サファイアは誠実の象徴と言われるほどまっすぐな性質を持つ石だそうで、だとすると、歩み寄りを全放棄したわたしが悪いと言えんこともないような？

ならここはいっちょわたしが折れて、サファイアと誠実に向き合ってみようかなと。

もうカメラなんかどうでもいい、ヘボでもなんでも写してくれたらそれでいい、その後一つ一つ手に取りながらフォトショで同じ色に補正してやろうかなと。


この心境になるまで2年かかったということですw

カメラの逃げ場を塞いでやった結果

さて、2年越しに重い腰を上げて撮影に取りかかるも、やはり色が全然出なくて苦労すること14個分

アンドロイドのスマホなら微妙な色の違いは全部無き者にするのがデフォルトですけど、デジカメがそれをする？（呆）　

しかし事実、2年の時間をくれてやってもそれをしたんですよ、うちのデジカメ。
これはどう解釈すればいいのだろう？
そうせざるを得ない何らかの事情があったとか？　

なぜだなぜなんだとブツブツ言いながらサファイアたちを眺めていると、石は自由気まま好き勝手に発色しながらも、やはりサファイアはサファイア、ベースに「ブルー」をしっかり潜ませていることに気づいたんです。

角度を変えたり光に透かしたりしなければ見えない程度ですが、くるくる動かすと、間違いなく全アイテムにブルーが潜んでるんですよ。

てことは？

カメラの奴、その共通項に飛びついてあとはスルーを決め込みやがったな


そこでカメラの設定を（元に戻せる範囲でw）いじくりまくって撮ってみたらば・・・


じゃーーーーーん

すごくないすか！？


これが

これですよ！

何をどうしたらこうなったかというと、カメラのホワイトバランスを目一杯ブルーに寄せて撮り、出来上がった真っ青青の写真をPCで青み除去→フォトショで微調整したというわけなんです。

え？理屈？
さあ　　←カンが全ての人w

いや、周囲も全て真っ青にしてやったらカメラが共通項を探せなくなって、本来の色をしゃーなし写してくれるかも？と思ったんです。

けど他の方法は一切試してないんで、果たしてそれが正解だったかどうかは神の味噌汁というところでしょうかw


まぁなんにせよ、ひとまずそれで色が出たんでよしとしよう！

ようやく約束回収

それでは、2年越しになんとか撮りきった5種14アイテム、たーっぷりと見てやってください！


まずはモスグリーン（リング）

インクブルー（リング）

インクブルー（ペンダント）

マロン（リング）

トリは2回目すみれちゃん（リング）

色がちゃんと4パターンで出力できていることに感無量

2年前に撮った写真なんて、明治生まれの祖母にクラス写真を見せてもらった時ぐらいの衝撃がありましたからね。

してその色味なんですが、サファイアって青のイメージしかなかったことありません？
ハイ、ここから2年前にイスタンブールの会社と契った約束の回収ですw


わたしはですね、えーっと、あれはもう8年前になるのか？
バンコクのMARON jewelryとお付き合いが始まった頃、MARONさんの店＠バンコクで恐ろしい価格のサファイアを見せていただいたんですが、その隣にこれまた恐ろしい価格のルビーが置かれていましてね、その時、「この二つは色が違うから別の名前を付けているだけの同じ石」との説明を受け、へ～～～～～～～っ！！！と。
へーボタンがあったら連打してましたよ。　

帰国してあらためて調べたところ、サファイアもルビーも組成は同じAl2O3（酸化アルミニウム）が主成分の［コランダム］と呼ばれる無色透明の鉱物で、これに鉄やらチタンやらクロムやらが混じることにより、初めて発色するとのこと。
その際、赤寄りに発色すればルビー、その他の色に発色すればサファイアの名称になるんですって。


こちらをごらんぷりーず

concha［コンカ］-ペンダント-　by EvaStone

これは夏にリリースしたEvaのコンカちゃんなんですが、透明の石がふたつ付いてますでしょ？
展示会で初めて見た時、あまりにも澄んでいたんで、ダイヤモンドかトパーズだろうと当たりをつけて尋ねたところ、「サファイアです」と返ってきてびっくり！

いつか拝みたいとずーっと思い続けていた純粋コランダム、てか赤以外だから純粋サファイア？
まさかEvaさんちで出会うなんて、夢にも思いませんでしたよ。


という具合に、無色透明の鉱物・コランダムに発色源となる物質が混入することにより様々な色になるサファイア、赤になればその名はルビー、自然の神秘をビジュアルでもってひっしひしと伝えてくる何ともアグレッシブな石ですよね。

着けてみました

イスタンブールシリーズのリングは全てフリーサイズのアジャスタブル。
その日の気分や浮腫みに応じて、好きな指に着けられるのが嬉しいポイントだというのに


細い指に着けるというねw

いや、ひねくれものとか天邪鬼とか、そういうのじゃないんです。　←は？w
親指でもいけると思うとなんだか余裕が沸いてきて、逆に細い指に着ける逆張り行動をしてしまう、みたいな？　←フツーにひねくれもの
普段なら絶対に着けないような指に着けることのスリルというか？　←立派な天邪鬼


このスミレちゃんs、調べてみたらばルビーとの境界線ギリギリの色合いなんですよ。
もうあとほんの少し赤みが強ければルビーになったキワッキワの存在、なんかそういうのいいですよね。
凄いパワー持ってそうで。


次もしつこく薬指。

そろそろ気づかれそうですね。
ハイ、単に広げるのがめんどうだったんですw

まぁそれはいいとして、この色味のグループ、昼間と夜とでは見え方の差がけっこうあるんですよ。
夜は炭黒も入ってるかのような濃いブルーなのに、昼間はもう少し明るいブルーなんです。

フォトショ補正作業第一日目でソレ食らって慌てて補正し直したんですが、夜に見たらしれっと濃いブルーに戻ってて、いやもうわたし、ちょっと待ってそりゃないであんた誠実さがウリなんちゃうんええ加減にしてやホンマ状態

でも綺麗な子たちなんですよね。
べっぴんさんという言葉がよく似合う。
イメージは金星。
ビーナスが着けてそうな感じ。

いや別に怒ってるわけじゃないんですよ。
手のかかる子ほど可愛いっていうじゃないですか。
チッ　←フツーに怒ってる



重い腰を上げて広げてみました。

モスちゃんsは4色の中で一番ときめいた色グループなんですよ。
色が薄いせいかキラキラのスターダストがはっきり見えるところが好き。
ぶどうの実みたいにぷるるんとしたみずみずしさも好き。

当方ブルベウィンターゆえ、モスグリーンは苦手系カラーなんですが、前述したように奥からブルーがにじみ出ているため抵抗なく着けられるし、自分で言うのもあれですがそこそこいけてる気がするんですよね。

・・・・・

いけてますよね？　いけてるといってやってくだせぇw


リングのラストはマロンちゃん

ご存じない方も多いと思いますが、マロンは栗なんですよ。　←進次郎構文w

ヤツはこのあとどうなるんでしょうか。
「国民のみなさん！選挙に負けたということは、選挙に負けたということなんです！」とか街頭で言いそうでめっちゃ期待w

って進次郎はどうでもいいんです。
マロンちゃんなんです。
めっちゃ珍しい色味でしょ？
これがサファイアだなんて言われなければ絶対わかりませんよね？

がしかし、業界では”チョコレートサファイア”と呼ばれてけっこう有名（しかも希少価値とか）なんですって。
わたし知らずに栗と名付けてしまいましたよ
まぁチョコレートに見えんこともないですけどね。　←なぜに上からw



さー　ペンダントいってみよう！

60cmバージョン

40cmバージョン

ペンダントは早々に売り切れてしまいましたが、オーバル型と長方形型（どちらもインクブルー）は取り寄せることができますんで、気になる方はご連絡ぷりーず


してこの着画、ブツが小さいんで見やすくするため色味を揃えてペアリングさせたというだけで、アイテム全てベースカラーがブルーゆえ、どれと組み合わせてもフツーに馴染みます。


そうそう、リングのマロンちゃんをお迎えくださったお客様が、こちらのイヤリングも同時注文してくださいまして


kiki作・古美色に輝くガーデンアメシストのチェーンメイル イヤリング

「思いがけず、これはマロンちゃんとペアで使える！」というご感想をいただいたんです。

言われてみれば、チェーンメイルの金古美色はマロンカラーと相性いいし、マロンの奥から放たれるブルーは場所（箇所？）によってアメシスト寄り。
なるほど！！！と、2人して新たな見地を得ることができました。

サファイアは誠実に向き合いさえすれば目標達成へと確実に導いてくれる石と言われてますから、ま、これひとえにわたくしの努力の賜物といったところでしょうか。　←すぐ調子に乗るやつw


話を戻し、プリミティブサファイアは滲み出る多彩なカラーが何よりの魅力。
そしてその包容力が最大の特長。

成長過程でたまたまそばにいた別の物質を当たり前のように受け入れ、混じり合い、結果、世界でただ一つの色を獲得するわけですよ。
感動ですよね。

まぁそれもこれも、相手も育った環境が同じ＝文化圏が同じだからこそ混じり合えたのでしょうけども。　時事問題入れるな？w


宝石店に並ぶサファイアはもちろん美しいです。
色を鮮やかにするためにオイルを入れたり、輝きを増やすためにガラスを入れたり、これぞ人類が知恵の限りを尽くして作り上げた最高傑作です。

一方、イスタンブールの職人が選んだ素のままのサファイアも、自然の作り上げた最高傑作だとわたしは思います。


季節はようやく秋の入口。
時々刻々と変化する自然をゆっくり噛み締めながら、くるくるとその表情を変えるサファイアをお手元で楽しんでいただければ最高に嬉しいです