真の意味で平和な国になるために
今回の事件で「要人が公の場に出る際の防弾チョッキ着用」について意見が飛びかってますが、その中で「日本は防弾チョッキを着なければならないほど危険な国になってしまったの?」「そんなもの着なくていい安全な国だと思ってたのに」という声があって、軽くショックを受けたわたし。
安全な国だからこそ安倍さんは命を落とす羽目になったんですよ。
SPの様子、ご覧になりました?
犯人が銃を構えて3メートルまで距離を詰めてきているのに気づいてないんですよ。
現場にいた報道陣も、タイヤのパンク音かと思ったとか言ってましたよね。
安倍さん本人だってそうです。
一発目せっかく外れてくれたというのに、わざわざ音のした方を振り向いて自ら的になってやってるんですよ。
破裂音がしたら振り向かずしゃがむ。その場に伏せる。これ鉄則じゃないですか?
わたしは小さい頃、親からその練習させられましたよ。
まぁわたしの場合は特殊かもしれません。
育った場所は某パナソニック村、知る人ぞ知るすこぶる治安の悪い地域だったので(過去形で話してます)、ちょいちょい銃声は聞こえるし、同級生の家には親の所有するホンマモンもあったりで、銃社会ではない体を取っているがゆえの怖さというのかな、アメリカとは違う意味での危険を有した国に住んでるという自覚は子供の頃からあったんですよね。
だから3年前に安倍さんが寝屋川に来た時も、外れた弾丸がこっちに来る可能性を考えて、安全そうな場所を選んで演説を聞いてたんですが、安全そうな場所=狙撃犯のいる場所なんで、近くにいる人はみんなソレに見えて気が気ではなかったです。
話を戻して、ネットに上がっている声はほぼわれわれの子供世代です。
その子たちがアンパンマンの世界を夢見るのは決して悪いことではないんだけれど、だからこそ自衛意識をちゃんと持つよう、多少でも裏が身近にあったわれわれ親世代が教えていかなければならないんじゃないかな。
カジノ反対の声もわたし的には違和感マックス。
公のカジノがないから私設カジノが横行するんです。
その収益はどこに行きます?暴力団の資金源ですよ。
だから銃が買えるんですよ。
安倍さんを撃ったのはハンドメイドみたいですが、手先の器用なニッポン人、少し知識があればそういうこともできるんです。
今回は要人が犠牲になりましたが、相手は誰でもいい、最後に派手なことをして散ってやろうと目論む輩もいますからね。
人の集まる場所で破裂音が聞えたら、まさかここはニッポンよ!?、などと思わず、即座に地面に伏せるべし!です。
「銃社会のアメリカでさえ防弾チョッキ着ずに演説しているのに」という声もありますが、銃社会だからこそ人々は銃への意識が常にあり、銃社会だからこそSPは銃撃を前提とした警護体制がとれるんです。
けど日本はそうじゃない。
だから安倍さんは振り向いて命を落とした。
だからSPは無能と叩かれている。
これひとえに日本が安全な国である証拠ですよ。
防弾チョッキなど必要のない国にするには、まずは防弾チョッキをちゃんと着ろと言いたい。
狙撃の骨折り損率をアップさせれば事件が起こりにくくなるのは当然のことでしょう。
また真の意味での平和な国ニッポンを目指すなら、哀しいかもしれないけど蛮行を企てる者が一定数いるということを認めなければならないと思う。
そして悪の元を絶てばいいというアンパンマン的思考はやめて、そういう人たちに犯行させない仕組みを作るべきです。
われわれ親世代、まだまだ隠居なんかできませんよ。
世の中のこと、子供たちにしっかり教えていかなくては。
事件そのものについては、衝撃が大きすぎてご冥福どうのという言葉をまだ口にする気持ちになれないので言いません。
悪しからず。
コメント
かたつむりちゃん、難しい記事にコメントありがとう!
今回のことは、民主主義云々より標稼ぎのために宗教を利用したことのツケが回ったとしかいいようのない事件。
そこはもう語っても仕方ないので日本人の自衛意識の低さにフォーカスして書いたんだけど、かたつむりちゃんのお友達が海外生活で身に付けた意識、これは日本から出たことのない私たちも絶対に持っていなければならないと思うんだよね。
現場検証による安倍さんだけでなく聴衆も犠牲になった可能性は大。
けど誰一人しゃがんだり伏せたりしてない。
これ恐ろしいことだよ。
イスラム国が世界を震撼させている時も、日本はイスラム国兵士のゆるキャラが若い子の間で流行ってた。
それを見た諸外国は、恐怖の中でも微動だにせずユーモアに変える日本のメンタルの強さを讃えてたけけど、
大きな誤解。単にひとごと(島の外)だったんだよね。
このままじゃだめだよ。
ショックな事件でしたね。
そういえば思い出したのですが、息子の同級生で、
海外(ドイツだったかな)で数年暮らしていたという女の子の
お母さんとたまたま、学校行事のときに話す機会があったので
すが・・・
ヨーロッパに暮らしたなんて素敵だね~と私が言うと、
そのお母さんの返答が、
『そんな素敵とかよりも、怖かったですよ。
パンって音がしたら、すぐに伏せるようにって、
厳しく言われてたので。毎日、怖くて怖くて・・・』
というものでした。
おまめさんの記事を読みながら、自分も平和ボケしていることに
改めて気が付きました。
ただ、自衛の気持ちはあって、駅のホームや階段では、
いつ誰に押されるかもしれないと常に意識したり、
道で前から人が歩いてきたときは、カバンを
反対の手に持ち替えて握って、気持ちでは構えてみたり。。。
いろいろと考えさせられました。